沿革
昭和50年4月 | 厚生省を設置主体とした国立療養所山形病院附属看護学校として発足しました。 |
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平成16年4月 | 国立病院・療養所の独立法人化に伴い独立行政法人国立病院機構山形病院附属看護学校と名称を変更しました。 |
教育理念
Ⅰ. 教育理念
本校では、科学的根拠と倫理に基づいた看護実践能力を持ち看護専門職としての責任を遂行できる人材を育成します。
Ⅱ. 教育目的
看護師として必要な知識および技術を教授し、独立行政法人国立病院機構および社会に貢献し得る有能な人材を育成する。
Ⅲ.教育目標(卒業生の特性)
- 人間は唯一無二の存在であり、環境との相互作用の中で絶えず成長・発達し続ける存在であることを理解している。(人間理解)
- 健康とは何かを考え、健康の回復と保持増進および疾病予防に働きかけることができる看護実践能力を身につけている。(看護実践能力)
- 保健・医療・福祉チームにおける看護職の役割を理解し、責任を担う姿勢を持っている。(マネージメント能力)
- 人それぞれの価値観を理解し、共感的態度を持ち、人間としての尊厳を重視した看護ができる。(倫理的態度)
- 自ら学ぼうとする姿勢を持ち、生涯に渡って自己を人間的に成長できるよう努力し、自律的に行動できる。(自己研鑽と自律性)
- 看護の専門性および看護学の発展のために研究的姿勢を持っている。(研究的姿勢)
- 国立病院機構が担う政策医療の内容と行われている看護について理解している。
Ⅳ. ディプロマポリシー(卒業認定・専門士授与に関する方針)
- 人間は唯一無二の存在であり、環境との相互作用の中で絶えず成長・発達し続ける存在であることを理解している。
- 対象の健康課題を明らかにし、科学的根拠に基づいた看護実践能力を身につけている。
- 看護の専門職業人としての責務を自覚し、倫理的判断に基づいた基礎的能力を身につけている。
- 保健・医療・福祉チームにおける看護職の役割を理解し、責任を担う姿勢を持っている。
- 自ら学ぼうとする姿勢を持ち、変化する社会やニーズに対応するために努力し、自律的に行動できる。
- 看護の専門性および看護学の発展のために研究的姿勢を持っている。
- 国立病院機構が担う政策医療の内容と行われている看護について理解している。
Ⅴ. カリキュラムポリシー(教育課程の編成・実施方針)
ディプロマポリシーを達成するために必要な教育課程の編成や授業科目の内容・方法について本校の基本的な考え方を以下のように定めます。
- カリキュラムデザインは漸進型とし、講義・演習・実習を段階的に学び教育活動を通し学年の進行に合わせて系統的かつ発展的に学ぶことで専門職業人として必要な実践力の修得につなげます。
- 教育活動を通して主体的に考え自律して行動できる力を育みます。
- 能動的に学ぶことができるよう授業ではグループワーク、ディスカッションを中心としたアクティブラーニングを積極的に取り入れた教育内容を編成します。
- 専門基礎科目で学んだ学習を元に臨地実習をはじめとした教育活動を通じて、倫理観に基づいた看護を実践する力を育みます。
- 教科外活動や学年を超えた活動を通して、協調性や倫理的態度、リーダーシップ・フォロワーシップを身につける教育内容を編成します。
- 自己の知識・技術・態度を客観的に評価できるとともに他者からの評価を受け入れ、自己研鑽できる態度を身につける教育内容を編成します。
- 学生自身が学修への取り組みを自分で評価することにより、課題の発見と目標の設定につなげ主体的に学びを継続していく自己教育力を育みます。
- 学修成果の評価および学生の自己評価(主観的評価)、また学生による授業評価や卒業時アンケートなどを活用し、よりよい教育方法・内容の改善につなげていきます。
Ⅵ. アドミッションポリシー(求める学生像)
- 看護職を目指したいという意思を持っている人
- 基礎的学力を身につけており、自ら学習を継続し自己を磨く意欲を持てる人
- 心身共に健康で基本的な生活能力が身についている人
- 生命を尊重し、他者を大切にできる人
- 周りの意見を聞き、自ら話す力を備えている人
- 自分の行動に責任が持てる人
学校長挨拶
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学校長
宇留野 勝久
山に登る道はひとつではない。
本校に入学した皆さんは、3年後に看護師になるという明確で具体的な目的を持っています。しかも、全員が同じゴールを目指します。看護師になるために必要とされる知識や技術は決まっています。全員、それを身に付けなくてはいけません。つまり、全員が同じ山の頂上を目指すのです。 しかし、麓から頂に至る道はひとつではありません。最短距離のまっすぐ登る急な道もあれば、つづら折れのゆるやかな道もあれば、ぐるぐると山肌を回り螺旋を描く道もあるでしょう。 学びもそれと同じで、ひとつのやり方が全員に適している事はあり得ません。制服も、みんな同じデザインの服を着ますが、サイズは違う。自分にどのサイズが合うか、普通は試着して決めますが、それは、着てみなければ合うかどうか分からないからです。勉強も同じです。学校の授業では覚える事はこれだと教わりますが、どうやったら覚えられるかは教わりません(覚え方まで教えてくれるのは予備校くらいでしょう)。従って、目の前に積み上げられた知識をどうしたら頭に入れられるのか、自分で色々やってみなければならないのです。 だから、初めのうちは大変です。でも、考えようによっては、これは大食い大会みたいなものかも知れません。テーブルに並べられた料理の皿を、どの順番で食べたら完食できるのか?好きなものを先に食べるか、最後に残すか、嚙まずに飲み込むか、無くなるまで噛み続けるか、熱いものから食べるか、冷めてから食べるか、味の濃いものが先か、あっさりしたものが先か。 実は、学ぶ事の面白さは、そんな所にもあるのかも知れません。勿論、今まで知らなかった事を知り、理解できなかった事が理解できるようになった時の喜びは大きいと思いますが、自分で歩いて道を探すのも楽しいですし、学問研究とは正に、人跡未踏の地をさまよい歩く事に他なりません。
さて、3年後にみなさんが「山の登り方」を覚えて、更に高い山に登りたくなっていると期待します。